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『イタタッ』
痛い体を引きずりながら、常連と言えるだろう保健室に向かった。
『スイマセン…竜崎です…鈴木先生??』
奥からすこし太った女の先生が慌てた様子でやって来た。
『竜崎君!!大丈夫??またこんなにも殴られて…大丈夫…じゃないか…』
慣れた手付きで彼に消毒した。
『ッ!!しみる…』
『我慢なさいな。男の子でしょ!』
更に強く押し当ててきた。
『痛いッ!!マジで!!』
そんな感じでいつもの消毒が終わった。まだお昼の放課…午後からまだ授業がある…
『先生アリガト。教室に戻らなきゃ。』
オレはそう言って立ち上がった。
『竜崎君…先生には言わないでいいの??イジメられてるのに…』
鈴木先生はすこし目を赤くして言った。
『大丈夫だよ!暴力には慣れてるし。先生に言っても現状は変わらない…言ったら逆にイジメが酷くなるよ…』
そう言い残して彼は保健室を後に、彼にとって地獄とも言える教室へ向かった。
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