3人が本棚に入れています
本棚に追加
約、十年前…
普通の高校を卒業し、卒業祝いの金も尽きかけた頃、三社目のバイトの面接に僕は向かっていました。
(ど~せおちるだろう)
そう思いながら、某県内にあるパチンコ屋さんへ…
おそらく開店して間もない…ってくらいの朝の時間…
外回り(外のそうじ)をしている女性スタッフが…
俺『あの~すみません』
スタッフ「はい?何でしょう」
『アルバイトの面接にきました○○です』
「はい。確認とりますので少々お待ちくださいませ」
『あ、はい。わかりました』
10分後
「あの~すみませんが、本当に当店の面接でしょうか?」
『ええっ??!』
「本日の面接予定は無いそうなんですが…」
『…え…もしかして…』
(嫌~な予感)
「面接されるお店は○○○ですか?」
『はい、そうですけど…』
「あ~やっぱり。よくあるんですよ!うちと名前が似てるので…その店は隣の店になります」
『ええ~っ!!?ま、マジッスか!?!』
「はい。ちなみに何時からの面接ですか?」
『え…?10時半からです…って!!?わあああああ!!やばい!!あの、すみませんでした!ありがとうございました!!!』
クスクス笑う店員さんをよそに、猛ダッシュで隣の店に走る俺。
最初のコメントを投稿しよう!