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その時だった・・・
ザアーっと風が吹いたかと思うと鳥たちが泣き止みバサバサと飛んでいくのが見えた
急に静かになり、異様な空気に包まれた森は不気味で、心細くなってしまう
あ「どうしよう・・・怖い」
まだ進みはじめて間もなかったら戻って帰ろうと思い後ろに振り返ったけど
そこに扉らしきものはなかった
あ「なんで・・・?私そんなに進んでないのに!!なんで扉がないの!?」
泣きたくなりその場に座り込んでしまう
後ろに扉はない
前にはなにがあるか分からない
進むことも戻ることもできずにただ立ち止まって泣いているうちに、気づけば辺りは薄暗くなってしまっていた
あ「暗くなってきた・・・帰りたいよ・・・由梨亜助けて・・・」
??「どうして泣いてるの?」
急に声がしてびっくりした
でも人がいたことに藁をもつかむ思いでその人にしがみついてしまった
あ「助けて!!!私帰りたいの!!」
??「・・・君アリス?」
あ「え?う...うん。そうだけど」
??「そうか・・・ありすだったんだ」
??「こんなとこで泣いちゃダメだよ。君にはこれからもっと辛いことが待っているのだから」
私にはその言葉の意味が分からなかった
少なくともこの時は
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