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如月 ありす
桜井学園に通う15歳
???「ありす-早く帰ろうよ」
声をかけたのは
宮崎 由梨亜だった
小学校のころからの友達で
家も近いことから毎日一緒に帰っている
あ「ちょっと待って!今行く-」
由「もう!遅いよ!!」
あ「ごめん.ごめん!昨日図書室で借りてた本返してきてたんだよね」
由「はあ!?あの分厚い本を1日で読んだ訳!?」
あ「そうだけど?」
由「信じられない...どう考えても結構な分厚さだったと思うんだけど...」
そう私は小さい頃から本が大好きで
今となってはどんなページ数の本だって1日で読めちゃう自信があるくらい
由「あんた本を読むのは天才のくせに勉強は出来ないよね」
あ「だって勉強嫌いだもん」
由「そんなんだから補習なんか受けるはめになるんだよ」
うっ...それを言われると返す言葉がない...
あ「そうだ!この前良さそうな本屋見つけたんだけど行かない?」
由「行かない(即答)」
あ「なんで-!?!?」
いつも一緒に来てくれるのに行かないって言われて私は半泣きになりながら由梨亜を見つめる
由「だってあんた買いに行ったら半端ないじゃん!!!」
あ「由梨亜...」
ますます泣きそうな顔で見つめると
由「あああ゛!!もう゛!!分かったから泣くなっ!!!」
あ「来てくれるの?」
ぱあっと曇っていた空が晴れた気分だった
さすがに1人で行くのは寂しいし
基本的に1人で行動するのは何より苦手だったから
由「仕方なしだからね」
あ「由梨亜-!!ありがとお!大好き!!」
由「ありすには負けるよ」
こうして私達2人は
その本屋へと向かった
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