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どうしようか迷ったけど外に出てみることにした
そう思い教室から出た時学校中に歌声が響いた
綺麗な透きとおった声
女の子の声...?
私以外に誰かいるんだ!
私は声の場所へと駆け出した
元々一人が苦手だったから、すごく心細かった
そこに聞こえてきた人の声
藁をも掴む勢いで声の主を探した
学校中を走り回って探した時間わ何分単位なんだろうけど、私には何時間にも感じられた
声を便りに探し回ってやっとたどり着いたのが音楽室だった
音楽室は私の教室からそんなに離れていないから学校中に響くように感じたのだろう
少し考えればわかる話だけど、軽いパニックを起こしている私には考える余裕などなかった
バンッ!!
乱暴に音楽室のドアを開ける
そこには誰も居なかった
今の今まで聞こえていた美しい歌声も消え、またシンとした学校に戻ってしまった
期待していた分落ち込む深さもかなり深い
やっぱり私は一人なんだ
そう涙と共に呟いたとき携帯が鳴り響いた
メールの着信を教える音楽
その時携帯があることに気付いた
なんで時間を確かめたときに気付かなかったんだろう
携帯があるじゃない!
これで由利亜たちに連絡さえつければ...!
私助かるんだ!!
先に受信したメールを開いてみる
知らないアドレスからだ...
アリス・・・
迷ったら自分を信じて
君を見ているよ
ずっと・・・ずっと
やだ...
気持ち悪い...
ずっと見ているってどこから?
いったい誰なの?
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