不思議な本屋

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店内は普通の本屋と何ら変わりはなく、唯一不思議なのは客が私たち以外にいない・・・というか私たち以外に人がいない様だった あ「あの・・・」 私がここに連れてきてくれた女の人に声をかけると、女の人は表情ひとつ変えずに「何も言わなくてもわかってる」 それだけ言うと男の子の元へと行った 由「ねえ!あの人カッコよくない!?」 由梨亜は2人に聞こえないように耳打ちしてきた あ「うん。凄くカッコいい!!」 自分で言うのもなんだけどかなりのイケメン好きな私たち たまにこっちをチラッと見てはニコッと微笑むその笑顔がなんとも言えないくらい可愛すぎる 由梨亜とそんな話をしていると微かに2人の会話が聞こえてきた 会話の内容からすると、私たちを呼んだ店主はあの男の子で、私たちを連れてきた女の人は使いの人らしい 言葉遣いからだから実際はわからないけど・・・。 店主「お待たせしました。どうぞお好きな本を手にとりお持ちになってください」 あ「あ・・はい。じゃあ見て回ってもいいですか?」 店主「どうぞ」 いきなり声をかけられびっくりしながらも、相変わらずの微笑みに少しクラッとしながら店内を見て回ることにした
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