第1曲~父と娘の愛舞曲~

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私はしがないサラリーマンだ。 妻を病気で失い、父子家庭となってしまったが、まだ小学生だった娘のためと思い妻への悲しみを忘れて、ただひたすら家庭に、仕事に身を置いた。 そのせいなのか、娘は年頃に似合わず器量の良い子に育ってくれた。 高校生という年頃にも関わらず家事に励み、成績も優秀であり、性格も穏やかで優しく、父である私を慕ってくれる、正に自慢の娘だ。 父親としては慕ってくれる事は嬉しいが、迷惑をかけている分、彼氏などの浮いた話を聞かない事が少し残念だった。 私が言うのも何だが、妻に似てとても美しい子だったので、もう少し経てば自然とそう言う話も出てくるだろう…そう思っていた。 娘「お父さん…私をお父さんの…お嫁さんにして…///?」 父「………はっ?」 神様、仏様。 …私はどこかで何かを間違えてしまったのだろうか?
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