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ひーちゃんと私は、学校の近くにあるファミレスへ行くことにした。
「うわぁ、結構うちの生徒いるね」
「皆考えることは一緒だ」
なんて話しながら、店員さんに案内されてテーブルに着く。
さて、どれにしようかな。
「じゃあ私はミートスバゲティにしようかな」
「私はハンバーグセットと食後にチョコレートパフェ。あ、あとポテトフライも頼もうかな」
注文を終えて、私達は料理が来るまで学校での話やら中学時代の話で盛り上がった。
話を聞けばひーちゃんは中学校時代テスト毎回トップだったそうな。
う、わぉ……!
一度でいいから言ってみたいよ、『90点“しか"取れなかったよー』って。
「私中学のあだ名『ましろ2乗』とか『ましろ×2』とかだったんだよ!? 呼びづらくない? おかしくないこれ」
「お待たせしました」
ちょうど私の中学時代の話に差し掛かった所で料理が届いた。
あ、私ポテトフライしか来てない。
「私、ましろの料理来るまで待つよ」
「え!? いいよ食べてなよ」
そう言うもにっこりと笑いながら食べる気配のないひーちゃんに、私は照れ臭くなりながらも「じゃあポテト一緒に食べて待ってようか」と言ったらとびっきりの笑顔が返ってきた。
む、むず痒いなぁ。
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