616人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
「ごめんねましろ! 昨日私お金払わなかったよね? レシートって持ってる?」
「……うぅ」
ありません!
先輩がさっさと会計を済ましちゃったから、レシートの行方はわからない。
恐らく先輩が持って行ったのだろうけど……レシート取っとくような人とも思えない。
「ひっひーちゃん!」
私は我慢できずにひーちゃんに抱き付いた。
「わ!? ましろ?」
「じ、実はぁー!」
私は昨日のことをかいつまんで説明した。
「あの後そんなことが……」
「そうなんだよ! 最悪だよー!」
わたわたと落ち着かない私とは対照的に、ほえーと何ともほんわかなリアクションをとるひーちゃん。
ちょ、もっと重大に受け止めて! 友達が汚されたんだよ(デコチュー)!
ひーちゃんはにこっと可愛らしい笑顔を浮かべて(男子達見すぎだろ)、ぽふんと私の肩を叩いた。
「先輩、優しいね!」
「違う!」
アレには優しさは含まれてなかったよ! 貸しが出来たぜみたいな感じだったもの!
あああっ、何であの先輩こんな支持されてんの!?
最初のコメントを投稿しよう!