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「いえっ今日は用事が……」
「ん?」
う゛っ!
な、何だよそんな笑顔したって私は待たないよ! 帰るよ!
「用事って?」
「あうっ! え、えっと……せ、先生に呼び出されて」
「何で?」
「……せっ成績が悪くて」
うわああ止まれ私の口! 流石にこれはないよましろ! 確かに頭は悪いけど呼ばれてなんかいない、何で自ら名誉を傷つけてるんだっ!
「なら俺が待つからさ」
「いやだから良いです! 何でそんな頑ななんですかっ」
貴方と帰りたい女子なんて腐るほどいますよ、貴方なら選り取りみどり、好きな時に『チェーンジ!』出来ますから、私はほっといてください関わらないでください。マジで!
「……でもましろ、赤点ないでしょ? 何で呼ばれたの?」
ひーちゃぁぁあん! そこは話を合わせてぇぇっ!
「……へぇ、山城、嘘ついたの?」
「ひぃ! や、その」
「そんなに、俺が嫌?」
やめてぇぇぇ!!
私が悪いみたいじゃないか、先輩のお姉様方の視線がやばいんですけど、私睨み殺されそうなんですけど!
「やっ! やっぱ何もないかも~。あははは、ましろうっかり! えへ!」
「あはは、山城そのキャラはないな!」
うるさいよ!
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