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て、いうかっ!
私今金ないんですけど! 貴方に返してすっからかんなんですけど!
「や、いいです。金欠なんで」
お陰様でな!
「はあ? アホかオメーは。この俺様が割り勘なんてケチ臭いこと言うと思ったのかよ」
「えー……」
「いいからさっさと選べよ」
だから嫌だよまた借りが出来んじゃん! 借りついたままが嫌だから金返したのに!
「や、遠慮します。私今絶賛ダイエット中です」
嘘だけど。
けどまぁダイエットって言っときゃ引き下がるだろ、うん。ダイエットは女の子の永遠の課題だからね!
実は本当に体重ちょっと増えたし。私はこれを幸せ太りと信じてるよ!
「ダイエットォ? ムダムダ、さっさとしろ」
「……」
このやろう、お冷やぶっかけてやろーか。
なんてデリカシーがないんだ、ていうか何でそんなに食わせようとするんだ。
「……先輩、ヒドイです……」
「ぶはっお前演技ヘッタだなー」
「ちっ」
泣き落としは失敗か……。
あっていうか本当にどうしようかな。なんなら紅茶だけ飲もっかな、なんかこのまま平行線な気が……。
ピンポーン
「あっ」
「おせーんだよ、俺が言い終わらない内に決めらんなかったら勝手に頼むからな」
はぁ!?
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