616人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
何だよ、思ったより変な繋がりがあるなあ。
なんて思ったら笑いそうになってしまった。いかんいかん空気読め山城ましろ。やを抜くとましろましろ。よし落ち着いた、空気読めた。
「大体先輩、何なんですか。何様なんですか。仮に隠し事してるとして何で先輩に報告する必要があるんです? 貴方と私は先輩と後輩でしかないんですよ。無関係なんです」
「……」
「例えば私に彼氏が出来たらそれこそ関係ないです。例えば彼氏が変態だろーとそれこそ関係ないです」
「えっ何お前変態彼氏いんの?」
「例えばだっつってんだろーが!」
「おやぁ? 山城さん先輩に向かって何て口のききかたをしてるのかな?」
「きゃっ先輩ごめんなさいましろうっかりかり!」
「似合わないな!」
ちくしょうイイ笑顔で言いやがって!
「あー言いたい事はわかった。教える気はねえってことだな?」
「そーです」
お、諦めたか? 思ったよりあっさり……
「けど俺には関係ねえ」
「は? ちょ……」
ぐい、と。私じゃ到底振りほどく事の出来ない力で腕を引かれる。
そして気付けば、恐ろしく近い位置に先輩の顔があった。
最初のコメントを投稿しよう!