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僕には冬がなかった。
ただ毎日がとても楽しかった。
そう…
あの日に戻ってみたかった。
僕は高校を卒業して、医学の道に進んでいる。
毎日、毎日、難しい勉強をする日々…
その中であの時代、高校時代に戻りたいと思っていた。
でもそんな幻想は幻想に過ぎない!
そんなことを考えるくらいに疲れていた。
そんな思いがあったが時間がない僕には無理な話だった。
そんなある日…
携帯にメールがあった
何気なく見てみるとこんな内容だった
「今度帰ってきたらテニスしない?」
とまぁこんな内容だった
僕は高校時代テニス部に所属していて地元では少し名前があるくらいの選手ではあった
僕は返信をしないでそのままだった
それは…無理と言いたくなかったからである
何気なくイスに座る
パラパラと解剖の教科書を聞きながら黒板を見ていると…
隣に座っていた樋口がにこやかな顔でこっちを見ている。
「ノートならこの前見せただろ?」
「違うよ来週から先輩たち研修にいくらしいぜ!
「へぇ~」
「学校休みなんだよ」
「えっ」
「何しようかな~」
「そうだっけラッキー」
「お前…例の人に…」
樋口は笑いながら何かをいいかけていた…
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