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週末、私は自分の決心を部長に告げた
『海の家か…まあ二ヶ月はやっていけそうだな』
『合間に仕事探します』
『まあ俺も探しとくがね』
こうして第一歩が始まった
退職金はローン返済しても余るくらいの金額がもらえた
それを返済して、私は毎朝1番の電車にのり海の家まで通った
ここでもしばらくは、私の不器用さは存分に発揮され、怖いお兄さん達に怒鳴られてばかりだ
まあ怒鳴られるのは慣れてるからドンマイなんだけど二ヶ月は休み無しのハードな期間となってしまった
『お前かなり、器用になったな(笑)』とノブさんにほめられた
そりゃなりますよ…
朝から、焼きそば、かき氷、ポテトフライ、タコ焼き百人以上の人にだして、てんやわんやな毎日…そのシメがタコ焼きなんだから上手くもなる
日焼けうんぬんもいってる暇もなく、私は顔黒ねーちゃんの仲間入りである
ある日曜日少し暇な時間が出来て私は1時間休憩をもらった
訪ねてきたのは中村部長だ
私の日焼けぶりに豪快に笑った
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