1293人が本棚に入れています
本棚に追加
ところがよくよく考えると、割にいい給料だと私は気付いた…
給料安いからって聞いてたから15万くらいに思ってたからだ
ノブさんは、もらえるんだからいいじゃないかと言う
しかし私の悪い予感は的中していた
事務の仕事は仕事である。入力も簡単なもので、ある程度時間はかかったものの、社長が打ち込んでたデータは全部できた
比較的楽だな~と思いきや…
現場にお弁当を届けたりと雑用が増えてきた…
ある日社長は私にジャージを上下くれた
『あの…これは…』
『実はビルの現場汚いだろ?汚れたらいけないから、現場いくときはそれきてってよ』
私はああ…そういうことかと初めは納得した
どっこい!嵌められた!
ある日現場にこれ届けてとわからない道具とヘルメットを渡された
ビルのリーダーのオッチャンに『社長にこれ頼まれました』と手渡した
『これはお姉ちゃんが使うんだよ(笑)聞いてないの?社長も悪い奴だな』
きくとコンクリートを練る道具らしい…
私はオッチャンに教えてもらい必死でコンクリートをこねた
『お姉ちゃん器用だなあ~一日で覚えちまうなんてよ。これからもよろしくな』とオッチャンは私の肩を叩くと笑った
そういう事かぁ…午前は事務…午後は現場…
給料も働く条件もいいわけだ
でも引き返せない、何がなんでもこの工務店にはすがらないと!
最初のコメントを投稿しよう!