1293人が本棚に入れています
本棚に追加
私は一旦アパートに戻って着替えをした
少しはまともなと言ってもジーンズやワンピースしかない
でもたくさん食べたいからワンピースにした(笑)
携帯に連絡して私は神社の前で中村さんを待っていた
タクシーが一台停まった
中村さんだ。私はタクシーに乗り込んだ
『お前ホントにタコ焼き焼いてんだな』と大笑いされた…
『ええ?匂いしますか』
『ぷんぷんだよ(笑)香水よりはいいけどな』
タクシーはとある有名焼肉店の前に停まった
『こんな高いとこいいんですか』
『好きなだけ食べろ(笑)』
芸能人の人達もよくくるお店で、店内は綺麗だ
『ここのビルも神田が手入れてんだぞ』
オッチャン達が左官するとこまでもってきたビルなんだ…無機質なコンクリートからあとは内装でこうなる…なんとなく基礎を社長の会社がやったんだと思うと感激した
私は馬鹿みたいに食べまくった
中村さんはビールを飲みながら私をみていた
私は今日の左官の話しをしたり、食べたりと大忙しだ
『なんでもやっとけ(笑)今の仕事向いてるんだよ。OLはダメなんだ』
『30のガテン女ね…』
『いいじゃないか』
『中村さん結婚は?』
『そんな暇ないね。この歳で部長の座にいるのはそれだけの努力してんだ。女なんか相手してたらできないさ
神田は早くに結婚してるんだ。二十歳くらいかな…そのかわりお前の歳くらいに離婚してる。親父が死んでアイツが会社ついでがむしゃらさ
それに嫁さんがついていけなくてでていった
周りにそんな経験者いると余計だ
お前もその一人だ(笑)』
『お二人とも男前なのに勿体ない…』
『お前もそこそこなのにな(笑)』
『まあ騙されてる時にはそれなりに贅沢したからそのぶんのお金持って行かれたと思えば…それにしても高くつきましたよ』
『そう思えるってんならまだマシだ』
中村さんはやけに優しかった
最初のコメントを投稿しよう!