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私はいつしか中村さんを純さんと呼ぶようになった
クリスマスには横浜のホテルで過ごし、荒れた私の左の薬指にリングをはめてくれた
シンプルなハワイアンジュエリーだ
『これなら仕事してても邪魔にならんだろ』
『はい…シルバーだから素敵』
『おいおい(笑)一応プラチナだぜ』
『すごい!いいんですか』
『そのかわり今夜は朝までだ。愛してるぞ、響子』
『純さん私も愛してる』
今年はいろいろありすぎたけど、ステキな恋は突然やってきた
冬の吉野はオススメできないと言った私だが、お正月ご両親に会いにいく事になった
その頃には私は立派?に左官の仕事も出来るようになっていた
年末年始は年末だけ朝までタコ焼きを焼いて、そのまま奈良に向かった
長い道のりだが、ご両親が喜んで待ってると聞いて私は嬉しかった
家は平屋で隣には広い畑があった
私も奈良は奴と来て以来だ…
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