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三人が手前から三番目の部屋に入ると、既に中田と藤森が部屋を掃除し終えていて、誰も居なかった。
俺は廊下に立ったまま、開け放したドアから中を見ていた。
……ベッドが一つしかねえ。
「あ~、そうだった。この部屋一つしかベッド無いんだった。二人で一つのベッド使ってくれない?」
堀内が無茶な頼みを二人にした。
「ええっ!?無理ですよ!」
当たり前だが、福田は首を横に振った。
「そうだよね~、近い内に何とかするから」
堀内はそう言うと、部屋を出た。
「今日は歓迎会するからね~」
そう言って、堀内は去っていった。
二人は窓から外を見ていた。
俺は、部屋に入ろうと一歩踏み出した。
足を部屋に踏み入れた時だった。
………………………………
何だ?
この部屋に、違和感を感じた。
部屋を見回したが、物がほとんど置いてないという事以外におかしな所は無い。
今のは、何だったんだ?
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