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………………
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…………ん?
目を開けると、舗装された車道が見えた。
周りを見回すと、何軒も家が立っている。
ここは住宅街の真ん中のようだった。
…………ここはどこだ?
確か俺は…………
あれ?
俺は、誰だ?
名前も、出身も思い出せない。
どこで何をしていたのかも。
とにかく、歩いてみるか。
俺がそう思って一歩踏み出した時だった。
前方から走ってくる車。
真っ直ぐ俺に向かってくる。
慌てて俺は避けようとしたが…………
!!!!!
……擦り抜けた。
暫く俺は呆然と立っていた。
その内、気が付いた。
歩道を歩いている人が、誰も俺を見ない。
あえて目線を逸らしている訳では無く、全く見えていないようだ。
そうだった。
俺、死んだんだった。
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