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どうすればいいかも分からず、俺は座り込んだ。
いつの間にか歩行者も消えていた。
車も通らず、辺りは静かになった。
「こっちの道やったよな、確か」
「おん、そっちや」
後ろから、声が聞こえた。
振り向くと、二人の男が歩道をこちら側に向かって歩いてきていた。
「しかし、誰もおらん町やな」
二人の背の高い方が辺りを見回しながら言った。
「せやな。ここまで静かやと、不気味やで」
背の低い方が言った。
二人は俺の横を通り過ぎていった。
俺は軽い好奇心から、二人の後に付いていった。
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