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ドアの向こうはリビングだった。
中央に長方形のローテーブル、それを挟むように二人掛けのソファーが二つ。
ソファーには四人の男が座っていて、その横にやって来た二人の男が立っていた。
「背の高い方が徳井、低い方が福田だね」
二人から見て右側、ドアから奥側のソファーの右に座る男が言った。
「はい。あの……ここで働かせて下さい!」
背の高い方、徳井と呼ばれた方が頭を下げた。
なんか、切羽詰まってるな。
「お願いします!」
背の低い方、福田と呼ばれた方も同じく切羽詰まった様子で頭を下げた。
「潤ちゃんがいいって言ったんならいいよ~。ここの最終決定権は潤ちゃんと紳助さんだし」
奥のソファーの左に座る男が言った。
……仕草も口調も子供っぽい奴だな。
「紳助さん?」
徳井が首を傾げると、
「そうだな。自己紹介を兼ねてここ、島田探偵事務所の説明もするか」
最初に話した男が言った。
……島田探偵事務所?
ここは探偵事務所なのか?
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