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家の近くの公園のベンチに腰を下ろす。
『さっきはごめんね。いきなりやったけ、ビビったやろ?本当はあれアユミには口止めされてたんよね。でも、あの状況じゃ言ってユキに行かせるしかなかったし』
タカシは俺に全てを話してきた。
『アユミはユキが転校して来た時から好きやったみたいよ。それ聞いた時、正直ショックで泣いて目が真っ赤になってたんよ』
タカシが泣いてた理由は振られたからでは無いとゆうのをこの時、初めて知った。
『でもタカシはアユミの気持ち知ってても諦めないって言ったよな?俺は3人の関係が崩れるのが嫌なんだよ。それに今、アユミに対する気持ちも分からないし………』
俺はタカシにそう告げて口を閉じた。
『うん。俺はアユミを諦めたりしない。3人の関係だって崩させやしないよ』
タカシの強い意思に俺はただ頷く事しか出来なかった。
俺達は3人共苦しんでいる。
どうすればいいなんて答えなんか見つからないのに悩んでいる。
3人の関係が徐々に変わってきたのは夏が終わりに近づいている時だった………。
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