第一章

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    -出会い-   都会から父親の転勤の都合により田舎町に引越してきたのが、中学1年のまだ桜の花が少し残ってる時だった。   俺は、そんな田舎町で育ったクソガキだ。   名前はユキ。   どこにでもいる様なクソガキの1人といっても間違いではない。     俺は転校生として新しい人生を歩む事になったんだ。   そう……あいつに出会って俺の中学人生が大きく変わった………。   俺は最初、転校生だけの事あって孤立していた。   もう3日は経っただろう。   クラスの奴は、誰1人として声を掛けてこない。   俺は、このまま1人で3年間過ごすものだと思っていた。   今日も授業が終わり、帰る準備をしていた時………。   『ユキ君ってどこから来たの?』   背後から俺に話し掛けてくる1人の女の子がいた。   俺はビックリした。   転校して初めて声を掛けてくれたからだ。   『福岡の都会からだよ』   俺は、少しこの田舎町をバカにする様に答えた。   でも彼女は、そんな事はどうでもいい様にどんどん質問してくる。   正直うざかった。   彼女に対する第一印象は悪かった。
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