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デートを約束したものの、タカシにこの事がバレたらどう思うだろうか………。
きっと悲しむに違いない。
もしかしたら最悪な事になるかもしれない。
俺はまた迷っていた………タカシに報告すべきなのか……。
その時……『あのね、この事はタカシ君には内緒にしててほしいの……いいかな?』
アユミはアユミなりにタカシの事、考えてるんだと思い
『わかった。じゃあ誰にも言わないよ』
俺とアユミは、この事を誰にも言わないと約束した………。
俺の中では罪悪感が残っていた。
でも、アユミの事が好きなのは変わらない。
12月24日、クリスマスイブ………学校の終業式。
いつもと変わらない学校の風景……だけど今日だけは違って見えていた。
終業式が終わり、教室ではHRが行われていた。
『冬休みは短いけど皆さん、良いお年を』
相変わらず短いセリフ……。
でも早く終わるから楽。
『ユキ、帰ろうぜ!!』
タカシがいつもの様に声を掛けてくる。
『ごめ~ん。今日、まじ急ぎやけん、走って帰らないかんとって……』
俺はタカシに嘘をついてしまった。
アユミも先に帰っている。
俺はタカシに『まじスマン。また部活でな』
そう告げて先に帰った。
早くアユミに会いたい。
そう思うと俺は学校から家まで走って帰っていた。
この後、どんな事があるのかを知らないのに………。
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