第一章

6/44
前へ
/198ページ
次へ
     夏休み   なんだかんだ言ってもう1学期が終わり、俺らは1ヵ月半の夏休みに入った。   休みに入ったら学校は無いけど毎日部活があるのでタカシと女子バレー部のアユミとは毎日会っていた。   今年の夏はクソ暑くて、少し動いただけでも汗が滝の様に流れてくる。   タオルが何枚あっても足りない。   水分も充分に補給しないと脱水症状を起こしかねない。   そのため毎日部活が終わるとプールに飛び込んでた。   『まじ気持ちよかぁ』タカシが毎回同じセリフを吐いてプールに入っている。   俺はそんなタカシを見ては『まじ水泳部羨ましいよね』   この2人のセリフは夏が終わるまで続いていた。   もちろん、アユミも一緒にプールに来ていた。   足をパチャパチャさせていつも遊んでいる。   それをタカシは、いつも見ていたんだよな。   夏休みも半分終わって部活も落ち着き、1学期のHRの時にキャンプをしようと言う先生の提案に賛成でクラスキャンプをする事になった。   1泊2日のキャンプ。   もちろん全員参加。   貸し切りバスを用意して、いざキャンプ場へ。   途中、バスの中で『早く肉食いてぇ』と言うタカシの発狂。   それに乗るクラスの男ども。   女の子達はペチャクチャといつもの様に友達同士で話しをしている。   『ハイッ。着きましたよ』   先生の一言でテンション上がりっぱなしの男ども。
/198ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1735人が本棚に入れています
本棚に追加