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決心
キャンプ場に戻ると女の子達は、エプロンを身に着けてバーベキューの準備をしていた。
男どもは、女の子の鋭い視線を見逃さなかった。
『あんたら遊び過ぎ!!さっさ帰ってこいよ』
クラス委員の女の子が言った。
名前はサオリ。
見た感じで怖そうな子。でもアユミと仲の良い1人。
『どうもすみませんでした………』クラス男子全員で女子に謝った。
男子全員が女子に謝るなんてこれから先、絶対に見られないだろう。
『わかればいいとよ。さっさと手伝ってよね』
サオリの恐ろしい声が男子全員に響いてきた。
午後5時、準備が終わりバーベキューが開始された。
まってましたと言わんばかりのタカシの食べっぷりに皆、大爆笑。
多分、アユミに見てもらいたいと思い、頑張ってんだと俺は思った。
俺は、そんなタカシをいつも尊敬していた。
食べ盛りの男の子が20人いるので食材はキレイに無くなってた。
『すごい頑張って食べたね。その頑張りを勉強にも発揮しようね』
先生からの痛い言葉。
『めっちゃ頑張ってるよな?ユキ、タカシ』
カツミが俺とタカシに言う。
『まぁぼちぼちかな』
2人は口を合わせてカツミに言った。
それを見たアユミが
『ユキ君とタカシ君は本当仲良しだね。これからもずっと仲良くしてね』
満面の笑みで言ってくる。
タカシの顔は赤くなり照れていたのがバレバレだった。
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