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「いたぞっ」
ここは東京。黒いスーツを着た二人の男がハードケースを担いで逃げる青年を追いかける。その手には拳銃が―
くそっあの女!
空のケース渡しやがって
おかげで武器なしでヤクザの前出ちまったじゃねぇか!
だいぶ息があがってきたが止まるわけにはいかずひたすら走る俺。そんな中、空のハードケースを担いでいる意味がないことに気がつき男二人の方へ投げる事にした。
「おらよっ」
が、そんなのはまったく通用する訳がなかった。
「で、ですよねぇ」
再び走る俺に対し後ろから発砲音が鳴り響く!
ふと見れば近くのアスファルトが削られていた。
街中で発砲しやがって。危ねぇだろが。
俺は右へと勢いよく曲がったが…
そこで待っていたのは入り口が一つだけの公園であった。
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