第1話 不死身の男

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「ふっ 袋の鼠だな」   二人の男が拳銃を俺に向けてくる。   ふぅ万事休すってか… こりゃあまずいな   「おい、今何時かわかるか?」   両手を挙げながらそんな事を聞いてみる。   「はっ? 今から死ぬ奴が何言ってんだよ? まぁいい最期の願いとして教えといてやるよ 今は21:00だ」   「21:00か… 今殺られて三時間後か微妙だな…」   「ごちゃごちゃ何言ってだよ   もぉ死ねや…」   公園に乾いた音が鳴り響いた。 胸のあたりが暑くなっていく。見れば穴が空いており其処から血が吹き出ていた。   「っ!!」   痛みに耐えきれずその場に膝をつく。 そしてもう一人が銃を発砲してきた。 銃弾は俺の額へと飛んでくる…     パァァァン―       夜の公園に青年の亡骸が横たわる。 その亡骸に男二人が歩み寄る。   「先輩 こいつここらじゃ見ない顔っすね…   何処の組の者すかね?」   「さぁな まぁそんなの殺しちまったしどぉでも良いだろ…   察に見つかったらまずいしさっさと死体埋めるぞ」        
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