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「ふっ 袋の鼠だな」
二人の男が拳銃を俺に向けてくる。
ふぅ万事休すってか…
こりゃあまずいな
「おい、今何時かわかるか?」
両手を挙げながらそんな事を聞いてみる。
「はっ? 今から死ぬ奴が何言ってんだよ?
まぁいい最期の願いとして教えといてやるよ
今は21:00だ」
「21:00か…
今殺られて三時間後か微妙だな…」
「ごちゃごちゃ何言ってだよ
もぉ死ねや…」
公園に乾いた音が鳴り響いた。
胸のあたりが暑くなっていく。見れば穴が空いており其処から血が吹き出ていた。
「っ!!」
痛みに耐えきれずその場に膝をつく。
そしてもう一人が銃を発砲してきた。
銃弾は俺の額へと飛んでくる…
パァァァン―
夜の公園に青年の亡骸が横たわる。
その亡骸に男二人が歩み寄る。
「先輩 こいつここらじゃ見ない顔っすね…
何処の組の者すかね?」
「さぁな
まぁそんなの殺しちまったしどぉでも良いだろ…
察に見つかったらまずいしさっさと死体埋めるぞ」
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