第1話 不死身の男

9/21
前へ
/21ページ
次へ
数日前。   パソコンの音が部屋の中に響く。 そしてパソコンを操作する女の姿が。   「よしっ! これでこのデータベースは私のもの 後はここにある情報を依頼者の企業に渡せば300万ゲット♪   ホント便利な世の中♪ 家に居てこんなに稼げるんだもん 最高でしょ!」   私は大宮 咲。 職業はハッカー。 これでも裏社会ではハッカー サキとして結構名前は売れている。そこらへんの同業者には負けるつもりはない。現に2030年代から対サイバーテロシステムがかなり発展し、ハッカーは年々減ってしまったらしいが、私は難攻不落と呼ばれたものを幾つも攻略しているのだ。   ピンポン―   呼鈴がなった。 宅配便か何かかな?   「はーい 今行きますっ」   玄関へと走りドアを開ける。待っていたのは宅配便の人とかではなく、いかにも怪しげな黒いスーツにサングラスをかけた身長が1.9m程の大男だった。                「あの… どなたですか?」   「こんにちわ私は黒井と申します よろしくお願いします ハッカーのサキさん」   「っ?!」   私がハッカーだと何故ばれた? 今までばれる様なへまはやらないよう抜かりは無かったはずだ…   私はとっさにドアを閉めようとする。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加