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『何故泣いてたのか』
だ。
凄く大事な事だった気がする。
なのに考えても、考えても、答えは見つからない。
心に空虚感を抱きながら、枕元のベルを二度鳴らす。
すぐに使用人がやって来て紅茶を注ぐ。
湯気の立つ紅茶を飲み、
「はぁ…。」
と息を吐き出しながら使用人に尋ねる。
「今何時だ?」
ちらりと此方を見る。
そして目が腫れている事に気付いたのか、
「午後7時頃です。夕食はいつも通り、午後8時を予定して居りますが…。」
どの様に致しますか。
と言いたいのだろう。
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