‡必然‡

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玄関は思ったより普通だった。足元はコンクリートで固められており、左手に木で作られた靴箱がある。しかし、広いスペースに靴が2足しかないのには疑問を抱く。 「どうぞ、こちらへ」 中には、表情が見られない面のような顔に背の高い、黒い服を着た女性がいた。彼女はそれだけ言って、奥を指差す。 「えっ……?」 「さあ、早く」 「すいません! つい出来心で……」 謝罪を言いながらも、彼女に腕を掴まれ奥へと進む。そして、1つの部屋に入れられた。
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