‡目的‡

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「ここよ」 サラさんが言ったのは、モコラルの村から数時間歩いた街だった。 「ここがパレノア……」 この街の中心には、白い壁に赤い屋根、その上に黄色い十字架……。城のような大きな教会がある。 あそこの屋上からだったらこの街を一望出来そうだな……。 などと思いつつ、上を見上げた。 「行くわよ」 サラさんは、街へ入って行く。 街には、シスターの姿がたくさん見られる。 シスターが、多いのか……? 僕は、辺りを見渡す。 「この街は、全体が教会みたいなものなの」 僕の態度を見て、サラさんが説明する。 「そうなんですか」 そして、僕達は教会の中へ入って行った。
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