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一番准の近くにいた先輩が､ゆっくりと近付く准に殴り掛かった｡
だがそれもつかの間｡
拳をかわし､先輩の鳩尾を殴り蹴った｡
勢いよく壁に背中をぶつけ､気絶をする先輩｡
「……まずは一人｡」
微かながら静かに呟いた｡
そう言って､冷酷な瞳は先輩達を写した｡
「くそっ………
なめんなよっ!」
自棄になった先輩が木刀を准の頭上に振り翳した｡
だが､奴は速かった｡
振り翳された木刀を避け､隙を付いて木刀を奪い､奪った木刀で先輩に突いた｡
こんな事をして冷静で居られる准に対して､次第に恐怖を感じ背筋が凍った｡
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