晴々日和

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前原道場に通う俺はある日突然、先輩達に呼ばれて掃除小屋へ行った。 だが、行った所でいい事なんて何一つなかった。 俺を妬んでるのか、木刀で殴っては嘲笑って気分が晴れるまで殴り続ける。 なんて卑怯な奴らだろう。 やり返す事なら、いつでも出来た。 でも、俺はこんな卑怯な奴らを殴るような汚い拳は持ち合わせてない。 正々堂々としてない奴らなんかに、仕返しする方がよっぽど無駄な事だ。 いつの間にか、俺の頭にはそんな言葉が流れ込んで来た。
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