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俺も会釈を返す。
彼女の不安そうな顔とか超ツボなんだけど、
どうしましょう隊長!!
とりあえず接点を持とうか、
と脳内に住む友人はニヤリと笑った。
お前が言うと、なんかその笑顔やらしいわ。
慣れない松葉杖で彼女の座るベンチの前を通る。
さりげなさを装って。
ベンチの目の前で、ポケットから財布が落ちた。
正確に言うと、落とした。
俺はそれに気付かない振りをして、そのままゆっくりと通り去る。
彼女が落ちた財布に気付き、それを手に取った。
きょとんとした顔で、首をかしげていた。
よし、話し掛けられる準備は万全です！
カモン、ザッツ マイ ウォレット！
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