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気付けば時計は両方の針が12時を指していた
俺は自室にてベッドに寝込んでいた
窓を見つめながら花の鞄に目を移す
「もう寝てんのかな…」
正直毎日思う
ベッドに寝込んで見れば窓は視界に入ってくるんだ。
もちろんカーテンが閉まっていて、直接向こう側は見られない様になってるけど…今行こうと思えば直ぐ行ける…
気になる…
何してるのか…
どんな部屋になってるのか…
……彼氏とか、いるのか…
好きなヤツとかいるのか…
昔の事覚えてるのか…
色々考えても仕方ないと思い、俺は頭を枕につけて目を閉じた。
その瞬間だ、
また花のケータイが鳴りだした
こんな夜遅く?
鞄からケータイを取り出して誰からなのか、だけが気になった
「匠くん…?だ、誰なんだ…?名前で登録してるし、くん付けだし…まさか」
心臓が早く高鳴る
彼氏…?
友達…?
それとも何か別な存在?
それからしばらくケータイは鳴り、やっとおさまった
名前で登録されている事や、さん付けではなくくん付けでの事に花はこの匠という人と親しい関係があるのか、不安と心配が重なり、俺は目が覚めてしまい
俺はそれから寝る事が出来なかった。
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