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「え?……そ、そんなのやだ!」
花に向かって俺にくっつけと言ってくる花母さんと嫌がる花
くっついてくれるのは嬉しいけど、それは公開処刑ものだよ
さっきあったけど……
つか多少傷付くわ。俺ってそんなの?
「何言ってんの、貴方達付き合ってんでしょ~!もっとラブりなさいよ~」
ら、らぶ……?
ラブりなさい?花母さんの妙な言葉が耳に…ラブるで辞書に載ってるだろうか
花は納得のいかない顔で隣の俺を少し見上げた
「……とか、言ってるんだけど。お母さんが」
「ふふ、何?くっつくんですか?俺に」
「……バカ蝶」
少しからかう表情の俺に花はむすっとして、そう言った
わざとだ。花のかわいい顔が見たくってわざとそう言った
花は気付いてないかもだけど、その顔は何回見ても飽きない
からかったらそう言って、そんな顔することも何となく分かった
花にはこの顔以外にも俺の好きな顔が沢山あって、その一つ一つが見てて飽きない。何度見てもまた次に見たくなる
明るく元気になれるし、安心するし、ドキドキするし、面白いし……
飽きないんだよ。何回でも花のその愛嬌ある顔が見たいから俺は何回でも花を困らせるし、怒らせるし、つい意地悪したくなるし、笑わせたい
何をすると、こんな顔するんだろうなって自然に分かるよ。だからリアクション結構楽しみ
そっちも気持ちは同じかな?どうかな、俺だけかな
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