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コンコン
誰かが部屋の扉を叩く音が聞こえる。
「朱雀さん、朝ですよ。そろそろお目覚めにならないと学校に遅刻してしまいますよ。」
低血圧の俺にとっては女神の囁きにもとれる麻里亜さんの柔らかボイスが聞こえてくる。
「ん~…もう朝か…。ってか…なんか腹のあたりが重い……。」
この腹の重みの正体は見なくてもわかっている。
「こらっ奈々理。まぁた俺のベッドの中に潜り込んできたのか…。」
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