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その後直樹は簡単に桜に捕まり放課後まで桜に監視された。
「あの~?」
「何?」
「俺は何時まで監視されるんすかねぇ?とっくに帰りの会は終了して放課後なんすけど?」
なぜか放課後まで桜に監視されている直樹は露骨に嫌な顔をした。
「…私が暇だからよ」
「人を暇潰しに使わないでくれませんか?それとも何か?最近彼氏と上手くいってないってか?」
直樹が半分冗談で言うと桜は黙り込んでしまった。
「…相談のってくれる?」
(うわぁめんどくせ)
なんて言えずに心の中で言っておく直樹だった。
「どうせめんどくせとか思ってんでしょ?」
「よくお分かりで!」
直樹はとびっきりの笑顔と拍手を桜にした。
「殺すよ?てか殴るよ?」
「暴力は「うるさい」
バチィン!
桜の平手打ちは直樹の顔面を捉えそのままヒットした。
「い、痛いです」
「そりゃそうだ」
「俺は相談役とかフツーに無理だし、めんどいし、かったるいし、他人事だしな」
直樹が顔面を押さえながら言うと桜は渋々直樹の前から去って行った。
「最後にこれだけは言っておこう!諦めは肝心だ!!」
大声で桜に言うと桜からなぜか筆箱が飛んできた。
ガチィン!!
筆箱は見事に直樹の顔面を捉え当たった。
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