学院クラスチェンジ戦

5/9
前へ
/53ページ
次へ
 「魔力制御を装着した状態でかなり無茶していると聞かされたから、睡眠も余り取れて無い見たい」  と理由を説明したギネヴィアは近寄るとカノンの頭を持ち上げ、大胆にも目の前で膝枕を始めた。 当然、何も知らない全員が唖然としたのは言うまでも無いが、カノンは夢の中だった為知る由も無い。  「ちょっと両親に聞かれても知らないよ!」 とエレノアが言って止めようとしたが、突然黄金の剣が握られていたので驚き、同時に目覚めたカノンは厄介だ、またあの夢を見るなんてと呟き、黄金の剣について説明した。  「亡くなった友人に託された物は特訓した時に見せたと思う、神級や禁断より制御が難しい、それが理由で誰にも教える事が出来ないから魔法書にも詳しく記載されていない」  とカノンは魔法書を取り出して語り、見覚えのあるリリスが近寄った。  「その本いなくなった日から消えていた筈」  「必要な本は隠すように心掛けている、自分の工場を明かす事はしない」 とカノンは話した。  「全てが解決したら一緒に弔いましょう、私も手伝いますから」 とギネヴィアが提案し、カノンが頷いた。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加