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「ああ、エリカにも打ち明けたから問題無い」
と国王が了承し、エリカも頷いた。
「察しの通り、僕はカノン・ナイトレイだけど、真名はカノン・マグナス嘗て四英雄と呼ばれた内の1人、セブンズ・ソードの担い手だよ」
と自身の真名を明かし、立ち上がろうと動いたがふらつき、ベッドに押し倒されてしまった。
その夜、ヴェイグに頼んでいた魔法・歴史書類合計50冊程を読んでいると2人の男女と1人の中年男性が仲良く転移して来た。
「良い子は寝る時間だ、体力の回復に努めろ」
と中年男性が言って本を押さえた。
「面会謝絶、判ったなら帰れ」
と冷たく言って再び本を読み始めたカノンに今度は2人の男女が近寄った。
「マグナス、前大戦以来ね」
と女性が言った。
「アリシアにネレイド、そして変態」
とカノンが名前を呼ぶと辺りを物色していた中年男性にのみ悪名で話し掛けた。
「我にはブレイスという名前がある、変態と呼ぶな!」
と叫び、反論したが最上級魔法で黒焦げにされた上、床に正座させられている。
当時から頻繁になっている為、説教も地獄と化していたらしい、自身の出版した著書に詳しく共に歩んだ思い出を書き記してあった。
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