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同時に王族や反対派の連中を囲む様に6大貴族率いるクーデター勢力が展開した。
「我等が同志達よ、今こそ悪しき者に正義の鉄槌を下す時が来た、作戦開始!」
とミクトランの号令によって魔法が放たれたが、届く間も無く一瞬で掻き消されてしまい、原因を探ると黒いマント姿のカノンが初級魔法で段階的に無効化していた。
「何故、剣聖がいる!?」
と驚いたミクトランが聞いた。
「居たら悪いのか、ミクトラン?」
と今度はマント姿のヴェイグが質問を返した。
「まさか、氷聖までいるとは面白い!」
と叫び、駆け出したミクトランは双剣で受け止めたカノンを速度で圧倒しようと更に加速した。
「止めさせて貰う!」
と叫び、一気に神速な動きで隙が無く重い斬撃を繰り出し、本気で挑んだカノンの攻撃に受け止めていたミクトランの腕が悲鳴を上げ始めた。
「くそ、化け物め!」
と愚痴を漏らし、弾き飛ばされたミクトランを魔法球で追撃し、体勢を整える暇を与え無かった。
敵に囲まれて追い込まれていたアイリスとギルバードに容赦無く魔武器ストーム・ブリンガーを振り下ろし、グラムで斬り上げた2人は冷気を感じて距離を取ると地面に亀裂が入り、数人の敵が氷漬けにされてしまった。
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