観光バス×隣の席の男子

2/2
前へ
/179ページ
次へ
~中学生時代のメモリアル~ 自然教室2泊3日 (臨海学校みたいなやつ) その最終日の帰りのバス (スタンダード4列席) 学校のHR時間 クラス全員で 事前に席決めを してきてあったので 席順プリントを確認しながら ぞろぞろと座に着く。 普通こぅいぅのって 仲良い同性の友達と 隣同士になるモンでしょ? 私の隣の席は 眼鏡の男子でした。 声優の山寺さんに似てるので "山ちゃん"とします その山ちゃんは ゎざわざ私の隣の席を えらんだのだから "私に、気があるのか…?" …と薄々、思ってた← 私の席は バスの真ん中から 少し後ろの窓側だっ 終着地はもちろん学校 ちなみに乗り物酔い する方だったので なるべく窓から 遠い景色ばかり眺めた 前日からの寝不足があるが 私の寝顔なぞ、 たやすく見せまいと 必死で眠気を抑えた そして、あと 10分そこらで 学校に着くぞ!という時に 私は、乗り物酔いの 峠をむかえかけていた ほんとは 喋るのもツライくらい ヤバイ状況だった …でもリバプールなんて ゼッタイ無理!!!!!!!! 必死で悟られまいと していたが… 山ちゃんも 薄々は気づいてたのだろう 無理もないよね 山『…顔色悪いけど大丈夫?』 バレタノカ…ソウナノカ… それでも私は嘘をつく 私『え?大丈夫だょ~』 しかも笑顔で (人ってぇ~モンはぉ~  限界くると笑うんでさぁ) 山ちゃんが動き出し 自分の荷物の中から何やら 取り出した 山ちゃんは 喘息もちだったので それの薬かな~と思った …の、だが 山『これ塗ると楽になるよ』 私『へ?』 …何かと思えば     ウ ナ (虫刺され・かゆみどめ) 山ちゃんはなれたように 自分の服の袖をまくり上げ 自分の腕にウナを スラ~スラ~と塗った。 私『… … …。』 そして山ちゃんは言った 山『使いますぅ?』 私『だ…大丈夫、ありがと』 その後私は どうやって帰宅したか いっさい記憶にない。 そして現在… ウナをみるたび 山ちゃんを思いだし 井上陽水の有名な曲が 脳内再生される私なのである
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加