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学校を終えて
バイト先に向かう私
チャリンコに乗って
いつものコースを走っていた
その途中
住宅が密集している道を
走っていると
前方からも同じく
自転車が来た
私は道の端に寄って
すれ違いやすくして
チャリンコをこいだ
なんでもない光景
すれ違ったのは
男性だった
その男性が
チラチラッと
視線を私によこしたが
気にもとめず引き続き
バイト先へ向かう
…だが
今、すれちがった男性が
Uターンをかまし
来た道を戻って来た
嫌な予感…
もしや…ついてきてる?
きのせい きのせい
キ ノ セ イ だよね!
…てゆうか
いつのまにか
その男性が
私の横にいた
私の事を
ガン見しながら
並んで走行してる……
男『ねぇねぇねぇ~』
…ぅーゎ、案の定だ
私「… … …」
男『どこいくのぉ~?今暇?遊ぼうよ』
私「 は? 」
男『てゆーか、俺、全然怪しくないからね。今ひとり?どこいくの??』
な……なん…なんだょ
チャリンコ走行中に
…ナンパか…
さすがに走行中、
声かけられるというのは
私の過去に前例がありません
まぢかよ…こいつ
しかも見るからに怪しいだろ…
見た目、年齢28~30くらい
ボロイ自転車
カゴの中には不思議な柄のリュック
ダサめ
ヨレたTシャツにGパン
失礼だがハンサムとはいえなぃ…なんつか、だらしない感じ…
関 わ り た く な い
私「 急いでるんで 」
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