片翼の悪魔

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リリスは勝ち誇りながら紙袋を開ける。 しかし、一瞬でその表情は崩れた。 「な、中身がない!?」 「くっくっく……甘いのはお前の方だったなリリス!!」 今度は俺が勝ち誇る。 こんなこともあろうかと、あらかじめ紙袋の中身は抜いておいたのだ。 「うう、私が人間なんかに馬鹿にされるなんて……」 「ということで、今日の風呂そうじはリリスな」 「はいはいやればいいんでしょ、やれば」 リリスは両手を上げて降参のポーズをとった。
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