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「ああ、似合ってるよ」
「……ホントに?」
「な、なんだよ、俺が嘘言ってるように見えるのか?」
リリスがズイッと近寄ってくる。
それに、上目使いで見てくるリリスがすごく可愛いくてドキッとしてしまう。
「冗談よ冗談。一一それより、ありがと。このカチューシャ、大切にする」
「あ、ああ。大切にしろよ。今日の晩御飯なんだからな」
「ふふ、なによそれ」
俺とリリスは小さく笑いながら、その場を後にした。
思えば、何か当初の予定を忘れている気がするが、もうどうでもよかった。
うん。気にしない。
リリスの笑顔が見れて、僕、満足!!
「あ、そういえば私人間界のお風呂そうじしたことないからやり方ちゃんと教えなさいよね」
「ま、マジすか……」
「マジよ」
「トホホ……」
しょうがない。リリスにやり方を教えるとするか……。
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