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「ちょっ……、抱きつかないでください、遅刻しちゃいますって」
姉さんは二階から降りてきた俺の腕に、待ってましたといわんばかりに抱きついてきた。
女の人の独特な香りが漂う。
「も~可愛いなぁナオ君は」
「そ、そうですか……」
俺的には姉さんの方が可愛いんだけど。
「よっし、ナオ分補充完了!!いってらっしゃい」
「はい、いってきます……」
ナオ分ってなんだナオ分って。
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