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この話は一見すれば「捏造三国志の転生パロディ」である。
「姜維伯約の転生としての自覚を持つ17歳の少年と、諸葛亮孔明の転生だと気付いていない精神科医がこの後どうなっていくのか」を考えた方もおられるだろう。
しかしこの話の舞台は「精神病院」であり、描写は姜維伯約の転生を主張する少年の一人称である。
つまりこの作品には彼の言っていることは全て「彼の狂言」「彼の思い込み」という可能性があるのだ。
嘘か本当かわからない、正気か狂気かもわからない、不安定で危険な恋。
それを感じていただければ、幸いである。
2009・7・5
真夜中の寝室にて
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