第一章 始まりの時

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「・・・今日も晴れか・・・」 1人の青年は空を見上げながら、ふと呟く。そして汗を拭う。 (こんなに晴ればかりが続くから、村の食料が確保できねぇのも無理はないか・・・) はぁ、と青年は溜め息をつくとその場に座り込む。 青年がいるのは小さな村。名前は畑作で有名だと言われていた村、シェリフォール村。 今では廃村と化しているが、仕方ない。 ここ数ヶ月、この地域には雨が降っていない。つまり、育つ物も育たない。そして・・・後に餓える。
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