＊揺れる想い＊

幼なじみ

「まぁまぁ、雅弘先生にとっては、雅紀先生が羨ましいみたいよ」

「分かりました。後で連絡しておきます。わざわざありがとうございました。」

「気にしないで、可愛い美保ちゃんの為だもの」

私達が言い合ってると、

「美保、置いてくぞ。遅刻してもしらないからな」

純矢はそう言って、美佐と里中くんと歩きだしてる。

「待ってよ」

私が追い掛けると、

「いってらっしゃい」

優子先生に声を掛けられた。私が純矢達に追いつくと、以外と仲良くしゃべってる。

なんか、目の前に、純矢がいる事が信じられない・・・でも、目の前で話しているのは紛れもなく純矢。

なんだろうな・・・このなんとも言えない、馴れ親しんだ感覚。

私はふと懐かしさを感じていると、

「美保、どうしたの？」

美佐が声かけてくる。

「なんでもない」

私はそう言って、再び歩きだした。

純矢が帰ってきた・・・その事は話題になり、また今朝の純矢とのやり取りは噂の的になった。

毎度の事ながら、本当にワンパターン。

また当分はうんざりな学校生活になりそう。